び~ふぁいる

主に未邦訳の海外ミステリーについて語ります

2024-01-01から1年間の記事一覧

第80回 イーライ・クレイナーその3

一昨年のデビュー作『Don't Know Tough』を読んで以来、わたしの筆頭推し作家となったイーライ・クレイナーさん。前作『Ozark Dogs』がコケただけに本作も実は不安でした。この三作目ははたしてどうなのでしょうか。 Broiler (English Edition) 作者:Cranor,…

第79回 フィリップ・フラカッシ

今回は、今まで読んだことのないホラーのジャンルに挑戦してみました。ひょっとしたら食わず嫌いなだけで、これを機にこの世界にハマるかも、と期待しながら。 Boys in the Valley: THE TERRIFYING AND CHILLING FOLK HORROR MASTERPIECE (English Edition) …

さらに猫のこと

またまた猫のことで申しわけありません。レビューのほうは、今読んでいる本が二、三日で読み終わりそうなので、今週末ぐらいにはあげられると思います。 愛猫キースが亡くなって五週間が経ちました。もう乗り越えられたかな、と思える日もあれば、その直後に…

第78回 エース・アトキンス

今回は、日本でも根強いファンを持つスペンサー・シリーズの作者ロバート・B・パーカーさんの没後、シリーズの後継者として続編を書いているエース・アトキンスさんご自身の最新作をお送りします。 Don't Let the Devil Ride (English Edition) 作者:Atkins,…

猫のこと、そして書くこと

またまたレビューとは関係のないことですみません。愛猫が亡くなって三週間が経ちました。まだ三週間……。もっともっと長い時間が経っているような気もするし、通常の時間感覚ではない、別の時間が流れていたような気もします。 本ブログでも紹介したある女性…

第77回 E.A.アイマール

先日(9月1日)にアンソニー賞が発表されました。長編賞は安定のショーン・AことSAコスビーさんが受賞。本書はペーパーバック賞にノミネートされていた作品です。 No Home for Killers: A Thriller (English Edition) 作者:Aymar, E.A. Thomas & Mercer Amaz…

第76回 ヒュー・レッシグ

今回は、新刊と間違えて買ってしまった昨年8月刊行の作品をご紹介します。 Fadeaway Joe: A Novel (English Edition) 作者:Lessig, Hugh Crooked Lane Books Amazon 【あらすじ】 ジョー・ペンダーガスト、六十二歳。この四十年間、兄のような存在であるふ…

私事

本のレビューではなくて申しわけありません。昨日起きた私事について少し……。 愛猫が亡くなりました。あまりに急で気持ちが追いついていない状態です。毎日元気いっぱいの六歳オス。朝は同居猫と運動会をしていました。夕方おかしな唸り声を出し、後ろ足が動…

第75回 ヘザー・リーヴァイ

今回は、BDSMという性的指向をベースにしたスリラーをお送りします。 Hurt for Me 作者:Levy, Heather Montlake Amazon 【あらすじ】 2009年。十九歳のエコー・ファリンは妊娠中の身で売春宿から逃げてきたところだった。手持ちの金も行くあてもなく途方…

第74回 アビール・ムカジー

今回は、1920年代のインドを舞台にしたヒストリカル・ミステリー『カルカッタの殺人』シリーズでおなじみのアビール・ムカジーさんによる現代物のスリラーをお送りします。 Hunted: 'Twists you won't see coming, nail-biting suspense.' Steve Cavanagh (E…

第73回 デュアン・スワジンスキ

今回は、発売前から注目していた『Carifornia Bear』をお送りします。シリアルキラー”カリフォルニア・ベア”が四十年ぶりに冬眠から目覚めて始動――という触れ込み。つかみは上々じゃないですか! 過去において二度エドガー賞にノミネートされたことがあるベ…

第72回 マシュー・リチャードソン

今年は読んでいる本の冊数が少ないので、いい本に巡りあう確率も低いだろうと思っていたのですが、いや~来ました! おそらく私的に今年のベストになろうかという本が! THE SCARLET PAPERS (なぜかアマゾンから投稿できなくて、自分で画像貼り付けたのでい…

第71回 コリン・バレット

ずいぶんと久々になってしまいました。色々と一段落しましたのでこれからはまた以前のペースで更新していこうと思います。今回は書評家大絶賛の『WILD HOUSES』をお送りします。 Wild Houses: One of the Observer's Debut Novels of 2024 作者:Barrett, Col…

第70回 ジェローム・リロイ

ちょっと色々と忙しく、気がつけば一カ月も放置してしていました。その間訪問してくださった方々、申しわけありません! ということで……今回は、『カルカッタの殺人』を始めとしたウィンダム&バネルジー・シリーズでおなじみのアビール・ムカジーさんも絶賛…

第69回 ウィリアム・ハッセイ その2

今回は第66回でご紹介したウィリアム・ハッセイさんの『Killing Jericho』の続編『Jericho's Dead』をお送りします。 Jericho's Dead 作者:Hussey, William Zaffre Amazon 【あらすじ】 旅芸人ジェリコ一座の座長の息子のスコットは元刑事。今は恋人のハリー…

第68回 ローラ・シェパードーロビンソン

今回は、ジョージ王朝時代のイギリスを舞台にした歴史物語をご紹介します。ミステリー系の書評サイトに流れてきていたのでそれ系の作品かと思いきや、ミステリーやサスペンス色はかなり薄く、一般小説に近いものでした。 The Square of Sevens: The Times an…

第67回 ディヴィッド・ジャクソン

普段はどうしても新書が優先になってしまいがちなのですが、ようやくずっと気になっていた少し前の作品を読むことができました。こちらは二〇二一年刊行の作品です。 The Rule: The new heart-pounding thriller from the bestselling author of Cry Baby (E…

第66回 ブレント・バット

なんと、四か月以上ぶりの更新となりました。今年始めに読了した本作は、各方面から称賛の声が上がっていた作品です。期待を胸にページを開きました。 なぜかアマゾンに画像が写らないので自分で写真撮りました。(というか以前撮ってブレントさんのXにリプ…