び~ふぁいる

主に未邦訳の海外ミステリーについて語ります

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第31回ピーター・パパナサシウ

今回はギリシャ系オーストラリア人作家、ピーター・パパナサシウさんの作品を紹介したいと思います。 The Stoning: "The crime debut of the year" THE TIMES 作者:Papathanasiou, Peter MacLehose Press Amazon 舞台はアウトバックと呼ばれる、オーストラリ…

第30回 ヴァンダ・サイモン

前回の末尾で次はオーストラリア発のミステリーをと書きましたが、まだ読み終わっていないので、南半球つながりということでニュージーランドの作家さんの作品をご紹介したいと思います。 Overkill (Sam Shephard, 1) 作者:Symon, Vanda Orenda Books Amazon…

第29回 クレア・ダグラス

今回ご紹介するのはサンデータイムズのベストセラー『The Couple at No.9』クレア・ダグラス著です。 The Couple at No 9: The unputdownable and nail-biting Sunday Times Crime Book of the Month (English Edition) 作者:Douglas, Claire Penguin Amazon…

第28回 アグネス・ラヴァトン その2

2016年、『The Bird Tribunal』でイギリスのミステリー界において鮮烈なデビューを飾ったアグネス・ラヴァトンさん。当然二作目への期待も高まります。そして2020年、満を持して発表されたのが本書『The Seven Doors』です。2021年度のCWA賞翻訳賞の…

第27回 アグネス・ラヴァトン その1

今回は北欧の女流作家、アグネス・ラヴァトンさんの作品を取りあげたいと思います。登場人物は実質二人だけなのに、ぴんと張った緊張の糸が最後まで切れることなく読ませるなかなかの傑作です。 The Bird Tribunal (English Edition) 作者:Ravatn, Agnes ORE…